在宅ワークの普及とともに注目を集めているのが「昇降式デスク」。
立ったり座ったりして作業できることで、健康面や集中力アップに効果的と話題です。
しかし実際に購入した人の中には「思ったより使わなかった」「場所を取る」など、後悔の声も少なくありません。
本記事では、昇降式デスクを買って後悔する理由と、失敗を防ぐためのポイントをわかりやすく解説します。
昇降式デスクとは?仕組みとメリットを簡単に解説
昇降式デスクとは、高さを自由に調整できる机のことです。
電動または手動で天板を上下させることで、立ち作業(スタンディング)と座り作業を切り替えられます。
主なメリットは以下の通りです。
- 長時間座りっぱなしを防げる
- 血行が良くなり、集中力が持続する
- 自分の身長に合わせた最適な高さで作業できる
- 姿勢改善や腰痛対策にも効果的
このように見ると「良いこと尽くし」に感じますが、実際には注意点も多いのが現実です。
昇降式デスクを買って後悔する理由とは?
1. 値段が高くコスパが悪いと感じる
昇降式デスクの最大のハードルは価格です。
一般的な固定式デスクが1〜2万円ほどで買えるのに対し、
昇降式デスクは電動タイプだと5万円以上することも珍しくありません。
さらに、モーター付きの場合は故障リスクもあり、修理費用が高くつくことも。
「結果的にコスパが悪い」と感じてしまう人もいます。
2. 音が気になる・動作が遅い
特に電動式の場合、モーター音が意外と大きいことがあります。
集合住宅や夜間の作業では、昇降時の「ウィーン」という音が気になる人も少なくありません。
また、安価なモデルだと昇降スピードが遅く、
「立ち作業に切り替えるのが面倒になって使わなくなった」という声もあります。
3. スペースを取る・レイアウト変更が難しい
昇降式デスクは構造がしっかりしている分、重量があるため、
設置後に「動かしづらい」「部屋が狭く感じる」という後悔もあります。
とくにワンルームや6畳程度の部屋では、
デスク以外の家具の配置に苦労するケースが多いです。
購入前には、設置スペースと動線をしっかり確認することが大切です。
4. 結局「立って作業しない」問題
「立って作業したい」と思って買ったものの、
実際には数回使って結局座り作業ばかりという人も少なくありません。
人は慣れた姿勢を維持しようとするため、
立ち作業を続けるには意識的な工夫が必要です。
そのため「せっかく高いデスクを買ったのに使っていない」という後悔につながります。
5. 電源やコード周りがごちゃつく
電動タイプの場合、電源ケーブルをつなぐ必要があるため、昇降用のコードが必要になります。
昇降時にケーブルが引っかかったり、床周りがごちゃごちゃしたりと、
見た目がスッキリしないという不満も。
ケーブル整理を怠ると、昇降のたびにストレスを感じることもあります。
昇降式デスクで後悔しないためのポイント

後悔を防ぐためには、購入前に「使い方の目的」と「環境」に合ったモデルを選ぶことが大切です。
以下のポイントを押さえておきましょう。
1. 使用目的を明確にする
- 腰痛対策のために立ち作業をしたい
- 集中力を高めたい
- 長時間のデスクワークを快適にしたい
目的があいまいだと、使わなくなる可能性が高まります。
「1日に何分立つか」「どんな作業で使うか」を事前にイメージしておきましょう。
2. 部屋の広さと配置を考える
昇降式デスクは一般的に奥行60〜70cm、幅120cm以上あります。
そのため、ワンルームでは圧迫感が出ることも。
設置する際は次の点を確認しましょう。
- 壁からの距離を確保できるか
- コンセント位置が近いか
- 椅子や収納との干渉がないか
図面や実寸を測っておくと失敗を防げます。
3. 予算に合わせてタイプを選ぶ
昇降式デスクには「電動式」と「手動式」があります。
タイプ | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
電動式 | ボタンひとつで上下できる。便利だが価格が高め。 | 約4〜10万円 |
手動式 | クランクを回して昇降。音が静かで安価。 | 約1〜5万円 |
まずは手動式で試してみるのもおすすめです。
使い心地が合えば、後から電動式へ買い替えるのもありです。
ちなみに私は最初に手動式を試してから電動式に買い替えました💡
4. ケーブルマネジメントを工夫する
昇降時にコードが絡まらないよう、
ケーブルトレーや配線ダクトを併用すると快適です。
また、電源タップはデスク裏に固定しておくと見た目もすっきりします。
5. マットやフットレストを活用する
長時間立つと足が疲れやすくなるため、
スタンディングマットやフットレストを使うと快適です。
足への負担を軽減し、自然に立ち作業を続けやすくなります。
昇降式デスクを買ってよかった人の声も多数
一方で、「買って良かった」という声も多くあります。
- 腰痛が軽減された
- 集中力が上がって仕事がはかどる
- 家族で高さを変えて使える
実際、厚生労働省の調査(※)でも、
立ち作業を取り入れることで生産性が向上するという報告があります。
※参考:厚生労働省「職場における作業環境改善のための指針」より
正しい使い方をすれば、昇降式デスクは非常に便利なアイテムです。
おすすめの昇降式デスク3選(2025年版)
ここでは、コスパと機能性のバランスが良いモデルを3つ紹介します。
※価格は楽天市場参考(2025年10月時点)
① FLEXISPOT E7 Pro Plus
- 高さ範囲:58〜123cm
- 耐荷重:125kg
- 特徴:静音モーター、メモリー機能搭載
- 価格:約69,800円(税込)
→ 高性能で人気の定番モデル。しっかりした脚部と安定感が魅力。
② サンワダイレクト 電動昇降デスク 100-ERD025M
- 高さ範囲:60〜125cm
- 特徴:日本メーカーでサポート安心
- 価格:約59,800円(税込)
→ 日本製モーター採用で動作がスムーズ。保証面も手厚い。
https://www.sanwa.co.jp/seihin_joho/standingdesk/index.html?utm_source=chatgpt.com
③ LOWYA 手動昇降デスク
- 高さ範囲:72〜117cm
- 特徴:シンプルで操作しやすいクランク式
- 価格:約29,800円(税込)
→ 初めての昇降式デスクにおすすめの入門モデル。
まとめ:昇降式デスクは「目的と環境次第」で後悔しない
昇降式デスクを買って後悔する人は、
「使い方をイメージできていない」ことが多いです。
購入前に次の3点を意識しましょう。
- どんな目的で使うかを明確にする
- 部屋の広さや配置をしっかり確認する
- ケーブルや足元の環境も整える
こうした準備をすれば、昇降式デスクは後悔どころか、
作業効率を大きく高める最高の投資になります。
自分に合ったモデルを選んで、快適なワークスペースを手に入れましょう。