「勉強机の高さって、どれくらいがちょうどいいんだろう?」
お子さんの学習机選びや、自分用のデスクを探しているときに、多くの方がこのような疑問を持ちます。実は、机の高さが合っていないと姿勢が悪くなり、肩こりや集中力の低下にもつながるため、軽視できません。
この記事では、身長別に適した勉強机の高さの目安をわかりやすく解説し、さらに高さごとのおすすめモデルを紹介します。これから机を購入する方は、ぜひ参考にしてください。
勉強机の高さが合っていないと起きる問題
勉強机の高さを適当に選んでしまうと、次のようなトラブルが起きやすくなります。
- 猫背になりやすく、姿勢が悪くなる
- 肩こりや腰痛など、身体への負担が大きくなる
- 長時間座っていられず、勉強や作業に集中できない
- 机と椅子のバランスが悪く、筆圧や字が不安定になる
特にお子さんの場合、成長期に合わない高さの机で長時間過ごすと、姿勢が癖づいてしまうこともあります。
そのため、「デザイン」や「価格」だけで選ばず、身長に合わせた高さを基準に選ぶことが大切です。
勉強机の高さの目安|身長から簡単に計算できる

理想的な勉強机の高さは、実は簡単な計算式で求められます。
机の高さ(cm)=身長(cm)× 0.25
例えば、身長140cmのお子さんの場合
→ 140 × 0.25 = 35cm ……ではなく、これは椅子の高さの目安。
そこから、机の高さは椅子の高さに約27〜30cmを足すのが目安です。
- 椅子の高さ(座面)=身長×0.25
- 机の高さ=椅子の高さ+27〜30cm
例:身長140cmの場合
- 椅子の高さ:140×0.25=35cm
- 机の高さ:35+28=63cm前後が目安になります。
この計算式は、文部科学省や学校用家具のJIS規格(JIS S 1021)でも用いられている基準です【引用元:文部科学省 学校環境衛生基準】。
身長別|勉強机の高さ目安一覧表
身長(cm) | 椅子の高さ(cm) | 机の高さの目安(cm) |
110~120 | 約27~30 | 約55~60 |
130~140 | 約33~36 | 約60~65 |
150~160 | 約38~40 | 約65~70 |
170~180 | 約43~45 | 約72~75 |
お子さんは成長が早いため、高さを調節できる机を選ぶと長く使えるのもポイントです。
勉強机 高さ別おすすめ①:小学校低学年(身長110〜130cm)
高さの目安
- 椅子の高さ:27〜33cm
- 机の高さ:55〜63cm
この時期は、まだ身体が小さく、姿勢が崩れやすい年齢です。成長に合わせて高さをこまめに調整できる机が理想的です。
おすすめモデル①
イトーキ 伸長式 学習机「カモミール」シリーズ
- 高さを数段階で調節可能
- コンパクトながら収納力が高い
- ナチュラルなデザインで長く使える
👉 成長に合わせて高さを調整できるので、低学年から高学年まで対応可能です。
勉強机 高さ別おすすめ②:小学校高学年〜中学生(身長130〜160cm)
高さの目安
- 椅子の高さ:33〜40cm
- 机の高さ:60〜70cm
この時期は、身体がぐんと成長し始めるため、中学生になっても違和感なく使えるサイズ感が大切です。
おすすめモデル①
ニトリ 高さ調整付きデスク(昇降式)
- レバー式で高さを簡単に上下可能
- 成長に合わせて最適な姿勢をキープできる
- デザインがシンプルで、部屋に馴染みやすい
👉 小学生〜高校生まで幅広く対応できるコスパの良いモデルです。
勉強机 高さ別おすすめ③:高校生〜大人(身長160〜180cm)
高さの目安
- 椅子の高さ:38〜45cm
- 机の高さ:65〜75cm
高校生〜大人は、長時間の学習・作業でも疲れにくい高さが重要になります。一般的なオフィスデスクも視野に入れると選択肢が広がります。
おすすめモデル①
山善 ガス圧昇降デスク(幅100cm)
- 無段階昇降で65〜85cmまで対応
- スタンディングデスクとしても利用可能
- シンプルなデザインで自宅学習にも仕事にも◎
👉 高さの自由度が高く、姿勢改善にも役立ちます。
勉強机と椅子はセットで考えるのが基本
机の高さだけでなく、椅子とのバランスも非常に重要です。理想的な姿勢は以下のようになります。
- 足の裏がしっかり床につく
- 膝が直角になる
- 机に腕を置いたとき、肘が90度程度になる
もし椅子の高さが合わない場合は、足置き台を活用すると簡単に調整できます。特にお子さんの場合、足がブラブラしている状態では集中力が続きません。
高さ調整可能な机を選ぶメリット
高さ固定の机は一見安く見えますが、成長や生活スタイルの変化に対応できず、買い替えが必要になることがあります。
一方、高さ調整が可能な机には次のようなメリットがあります。
- 成長やライフスタイルに合わせて使い続けられる
- 姿勢を正しく保ちやすく、身体への負担が少ない
- 家族で共有する場合にも対応可能
長期的に見れば、最初から昇降式や調整式を選んだ方がコスパが良いことが多いです。検討してみましょう。
まとめ:身長に合った高さの勉強机で集中力と姿勢を守ろう
勉強机は、デザインや価格も大切ですが、**最も重要なのは「高さ」**です。
身長に合わせた適切な高さを選ぶことで、
- 姿勢が自然に保たれる
- 肩こり・腰痛を防げる
- 集中力が長く続く
というメリットがあります。
選ぶときのチェックポイント
- 身長×0.25で椅子の高さを算出
- 机の高さは椅子+27〜30cmが目安
- 成長期には高さ調整機能がある机を選ぶ
- 椅子とのセットで姿勢を確認する
高さ別に選ぶことで、勉強時間の質が大きく変わります。この記事を参考に、あなたやお子さんにぴったりの勉強机を選んでみてください。
引用元
- 文部科学省「学校環境衛生基準」
- JIS S 1021 学校用家具規格